"One more thing" で iPhone X(テン) 発表!予約開始は10月27日(金)午後4時01分から
Apple Events - Keynote September 2017 - Apple
(9月13日にアップする予定の記事でしたが、諸事情により6日遅れての公開となります)
そう、ここは「スティーブ・ジョブズ シアター」なのです。One more thing ...はジョブスが基調講演で度々口にしていたフレーズでした。さいごのさいごに新製品を発表して、来場者を驚かせる。噂のリークがなければ、今回とは比べ物にならない驚きと歓喜が会場を包み込んでいたかもしれません。
"The future of the smartphone(スマートフォンの未来)"と紹介されたのは...
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iPhone X!
噂通り、ホームボタンがない、ほぼ全面ディスプレイの筐体が発表されました(Appleは「全面ディスプレイ」と言い切っていますが)。
① 全面スクリーン、有機EL液晶ディスプレイ、新しいデザイン、5.8インチのSuper Retina ディスプレイ
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ベゼルがとても細くなっており、曲面でディスプレイと一体化しているようです。
解像度は 2436 x 1125 ピクセル。iPhone史上、最も高精細なディスプレイとなります。16:9のワイドスクリーン比率でもないため、ゲームや壁紙は、iPhone Xに最適化するためには別途作成する必要が出て来そうです。
iPhone 8シリーズと同じく「TrueTone display」や「3D Touch」にも、もちろん対応しています。
② 直感的なジェスチャー、スワイプひとつでホーム画面に
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画面の一番下から一回スワイプすると、ホームに戻れます。マルチタスキングは、画面を上にスワイプして止めるだけで、開いているすべてのアプリケーションを表示できます。Siriを呼び出すときは、本体右側にあるサイドボタンを長押し。様々な操作は直感的なジェスチャーで可能になっています。
③Face ID
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ホームボタンがなくなったのなら、アンロックする方法はどうなるの?と思いますよね。そうです、Touch IDにかわる方法として"Face ID"が紹介されました。
TrueDepthカメラによる顔認識には赤外線が使用されており、立体的な造形を認識するようになっています。そのため、たとえば写真だったり、ハリウッドで作成されるような(本人そっくりな)特殊マスクでさえも認証をパスできません。あくまでも本人の顔認証でないとパスできないようになっています。
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学習機能もあり、髪型を変えたり帽子をかぶったりしても、きちんと本人だと認識できるようになっています。
そのため、Apple Payを使った決済にも安心して利用可能になっています。完全にTouch IDにかわる認証方式になっていますね。Touch IDと同じく保存されているデータはサーバには送られず、iPhone本体の中だけに保存されます。
Touch IDでは、とても似通っている他人の指紋を誤って認証してしまう可能性が 50,000分の1の確率であるとしている一方で、Face IDでは 1,000,000分の1の確率とアナウンスしていました。
④ Animoji
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Emoji(絵文字)がもはやひとつの単語として認知されているのにもびっくりですが、Appleは自分の顔の動きをそのまま3Dアニメーション化する絵文字を開発し、それを「Animoji(アニモジ)」として発表しました。これは、iPhone Xのみで可能な機能になります。
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自分の顔の表情をいろいろ変えると、それと同じようにアプリ内のアニモジが表情を作ってくれます。録画が終わると、確認画面が出たのち、音声とともに相手に送信することができます。
⑤ カメラ
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12MP広角カメラと 12MP望遠カメラ、これはiPhone 8と同じです。しかしながら、以下の点がちょっとだけ違っています。
iPhone X
- 広角:ƒ/1.8の開口部
- 望遠:ƒ/2.4の開口部
iPhone 8
- 広角:ƒ/1.8の開口部
- 望遠:ƒ/2.8の開口部
望遠については、iPhone Xの方がƒ値 0.4 だけ明るくなっています。これは、望遠で撮影するときに、暗いところでもより明るく撮れるということになります。
また、iPhone Xの方にだけ「デュアル光学式手ぶれ補正」機能が付いています。これは、広角・望遠両方に光学式手ぶれ補正が機能するということです。ここもiPhone Xのアドバンテージですね。
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また、セルフィーでも、「ポートレートモード」および「ポートレートライティング機能」が使えることもアピールされていました。
⑥ バッテリー
「iPhone 7より最大2時間長いバッテリー駆動時間」とアピールされていました。
ちなみに、iPhone 7の仕様ページはこちら。
ここのバッテリーの項目をみたら、「iPhone 6sより最大2時間長いバッテリー駆動時間」と書いてありました。歴代モデルで少しずつバッテリーライフは延びていることが分かります。
「通話時間」や「オーディオ再生(ワイヤレス)」についてはiPhone Xの方がより長くなっていますが、「インターネット利用」や「ビデオ再生」についてはiPhone 7と差がありませんでした。
新しいテクノロジーを搭載し、消費電力が増えそうなところを逆に抑えられている...と、ポジティブに解釈した方がいいのかもしれません。
⑦ ワイヤレスチャージ対応 + AirPowerマット
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iPhone 8 / 8 Plusと同じく、ワイヤレスチャージに対応。また、2018年発売予定として「AirPower」マットをアナウンスしました。これはApple純正のQi充電器になります。
⑦ 予約開始日と発売日、価格は以下の通り!
●iPhone X
- 予約開始 10月27日(金)
- 発売日 11月03日(金)
- 64GB, 256GBモデル
- シルバー、スペースグレイ
- 64GB ... 112,800円(税別) / 256GB ... 129,800円(税別)
これにより、これからAppleが取揃えるiPhoneのラインナップとしては、
- iPhone SE
- iPhone 6s / 6s Plus
- iPhone 7 / 7 Plus
- iPhone 8 / 8 Plus New!
- iPhone X New!
...になります。
仕様の分かりやすい比較表はこちらからどうぞ :D
iPhone Xは買いなの?
iPhone Xは、けっして「記念モデル」という位置付けではないでしょう。iPhone 8 / 8Plusとあえて2つのモデルを出したにはきっと理由があるはず。
個人的に思うのは、iPhone Xは「未来すぎる」ということです。万人にすぐ切り替えを勧めるには早過ぎるモデルという感が否めません。だからこそ、iPhone 7シリーズの後継である「8」を出して選択肢を残しているのではないかと考えます。
「で、結局iPhone Xは買いなの?」という質問に対しては、「欲しい!」と思ったら「買い」ですよ!と答えておきます。
ふつうの人が使うには、iPhone 8、もっというとiPhone 7でも問題ありません。その機能や特徴に心動かされる人は「買い」で間違いないのでしょう。ただ、あまりにも高価なスマートフォンです。コスパを気にすると難しいかもしれません...。
AppleCare+は迷わず付けることをオススメ!
そうそう、iPhone X買う人は迷わず「AppleCare+」付けておきましょうね!いざ修理となった時に、近くにサービスプロバイダ(修理店舗)がない人はもう絶対必須です。
これを付けておくと、
- 配送による修理/交換が(加入してない時と比べて)比較的安く抑えられる
- いざというときにエクスプレス交換サービスが手数料なしで利用できる
...こういうメリットがあります。
ここで見るとわかるように、加入の有無によって修理/交換料金が 27,000円~32,000円 近くかわってきます。
また、クレジットカードをもっている人なら、いざというときに「エクスプレス交換サービス」が手数料無料で利用できます。これは玄関先で新しいiPhoneと壊れたiPhoneを交換してくれるサービスです。
キャリアの補償プランだけでは、いざというときにほんとうに困ると思うので...できたら迷わず付けておいてください :D
本日もさいごまでご覧いただきありがとうございます。
以上、オオセラがお届けいたしました :D
(おしまい)
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